2008/08/29 こういう仕事がしたい


 東京に住んでいたころの知人から、「製本」についての相談があった。
 パソコンの練習をかねて、ノートに書き留めてあった自身の出産・育児体験をまとめた女性が、本にしたいというのだけど、どうすればよいだろう、というものだった。

 HPで「自分で本をつくろう」と訴えているぼくとしては、相談に乗らないわけにはいかない。自分で製本する方法や、製本所にもちこむことなど、いくつかアイデアを出して提案した。
 何度かのやりとりを経て、20部だけだが製本することになり、旧知の印刷屋さんに頼んでみた。割に合わない仕事にもかかわらず、印刷屋さんは気軽に引き受け、格安の料金で仕上げてくれた。

 昨晩、骨折りのお礼にと呼ばれ、知人と女性からごちそうになった。
 ぼくは自分の経験からいくらかのアドバイスをし、印刷屋さんを紹介しただけなのに、「保育日誌を本にして娘に渡すのが夢だった。念願が叶い、とても感謝しています」と過分な謝辞をいただき、謝礼もいただいてしまった。
 仕上がった本は、気取りがなく手作り感があふれ、ぬくもりのあるものだった。

 ちょっと気を使わせてしまったなと思うが、とても喜んでくださっているのがよくわかり、ぼくも嬉しかった。
 売上とは別の部分で、こういう気持ちの良い仕事をしていきたいと思っている。



2008/08/19 いやぁ疲れた


 この夏に我が家にマイカーがやってきて、はじめて宮城県の石巻までドライブ帰省した。
 行きは常磐道→磐越道→東北道→仙台自動車道→三陸道と、ずっと高速&有料道路を走る。途中、事故渋滞で1時間ロスして、都合6時間。
 帰りはぼく1人だったため、高速代節約で仙台自動車道から国道6号線を通って常磐道へ。下道利用と疲れて大休憩をとったため、6時間半かかった。

 運転免許をとってから20年以上たつが、これだけの長時間運転したのは初めて。昨晩戻ってきて、仕事場に寄りメールチェックなどしたが、手先が震えてミスタッチ続出だった。
 この先、毎年の恒例となるのかな…と思うと、ちと気が重い。

 ご近所さんは、福井やら石川やら、遠い人は熊本まで、クルマで帰省していると聞く。電車や飛行機で帰るより、かなり安く済むのはわかるのだけど、ぼくには無理だなぁ。

 ちなみに我が家のクルマは、ダイハツのムーブ(07年型)。乗り心地は悪くないけど、やっぱり軽自動車。高速道路を飛ばすには無理がある。
 それだけに疲れも倍増なんだろうな。



2008/08/01 笑えないんだよなぁ


 何日か前、夜11時台に放送していた、若手芸人の一発芸を次々と披露するネプチューン司会の番組をちょっと見た。が、全然笑えなかった。

 一時期、娘が好きだったエンタの神様を、いっしょに見ていたこともある。これも全然面白くなかった。
 レッドカーペットなどは、ちらっと見ただけで素通りする。

 お笑いが嫌いなわけじゃない。テレビ朝日の深夜に放送していた「内村プロデューヌ」なんか、見ながら毎回腹を抱えていた。ダウンタウンの「リンカーン」も、娘といっしょに見て噴き出している。NHKの「サラリーマンNEO」も結構好き。

 同じお笑いなら、徹底的にくだらないことに大まじめに取り組むとか、きちんと作り込んだコントを見せてもらいたい。
 このところやたらと多い、あるある的なことを言っては、最後に決めぜりふを絶叫するというパターンは、ぼくはダメ。誰を見ても中途半端に感じる。なんでそれで笑えるのか、不思議でならない。

 ぼくらの世代は、ザ・ドリフターズやコント55号、ひょうきん族、そしてダウンタウン、ウッチャンナンチャンらに接しながら育ってきた。かつての漫才や漫談に見られた伝統芸を捨て、新しい笑いを生み出してきた伝説的なお笑い番組やグループを、リアルタイムで体験している。
 そういう体験のある・なしが、あるあるネタに大笑いできるかどうかの違いかも? なんて思ったりする。



2008/07/31 また見かけた


 軽自動車の助手席に、幼児を2人乗せて運転しているお母さん。
 子どもは立っている。もちろんシートベルトはしていない。
 こんないい加減な運転をする人、まだいるんだなぁ。

 今月13日、57歳の女性が運転する軽トラックが道路標識に衝突し、小1の孫が死亡、小2の孫が重体となった事故があった。2人の孫を助手席に座らせ、1本のシートベルトをさせていたという。

 助手席の親や、ひどいときには運転者が、赤ん坊を膝に乗っけている姿も、たまにみかける。

 プロのレーシングドライバーが、何が起こるかわからないから、レーシングコースよりも一般道路のほうがはるかに怖い、と書いていた。
 家族で出かけるときは、シートベルトが着用義務になる前から必ず装着し、後部座席の子どもたちにもつけさせていた。ふざけて外しているようなときは、わざと乱暴な運転をして、その危険性を覚え込ませていたそうだ。

 運転にかけてはプロ中のプロが、そういう意識をもっているにもかかわらず、一般人がいい加減な意識で運転しているようでは、危なっかしくてしょうがない。
 そして、そんな親が運転するクルマに乗せられる子どもたちが、哀れでならない。



2008/07/29 なぜ人を殺めるのか


 連続する通り魔殺傷事件。
 犯人が口にする「人を殺したかった」「誰でもよかった」というコメントが、どうしても理解できない。

 他殺はかたちを変えた自殺だという説がある。
 死刑になりたい−−自らの命を葬りたい−−というのであれば、倒錯したその思考に同意はできなが、殺傷好意に至った理由としては筋が通っている。
 (なお、この場合、死刑制度があるから通り魔事件が起こった、ということになる。死刑制度には犯罪の抑止効果があるという説のほころびだ)
 また、何らかの理由で精神的に追い込まれ、自暴自棄になるのもわかる。

 が、昨今の事件では、「人生を一発逆転したかった」「大きな事件を起こして注目されたかった」などとも報じられている。

 大事件を起こすとどうなるというのか。
 注目されるとどうなるというのか。
 なぜそれを、赤の他人に刃物を向けることで実現しようとするのか。
 なぜ人を殺めると、人生が逆転すると考えるのか。
 ぼくには理解できない。

 犯人がそう思うに至った経緯を読み解き、その背景や周囲にある問題点を一つずつ解決していくことが、類似犯罪を防止するための唯一の道筋だと考える。
 そう信じるからこそ、彼らの心理を知りたい。



2008/07/17 どんより


 このあいだ納めた仕事に、いくつかのミスがあったのが判明し、かなり落ち込んでいる。
 アプリケーションの機能の理解不足が原因のミスは、自分の勉強不足だから、今後改善のしようもある。が、自分なりに神経をつかって納品前チェックをしたにもかかわらず、それでも見逃してしまったミスもあった。この精神的ダメージが大きい。
 おれの仕事ぶりって、こんなに「穴」があるものだったのか…と。

 今後の展開を考えると、まずいタイミングでやってしまった。そのことが、落ち込みに拍車をかけている。

 気持ちを立ち直すまで、だいぶ時間がかかりそうだ。



2008/07/11 iPhone日本初上陸


 本日全国一斉発売のiPhoneに、かなり心を動かされている。
 ケータイを持つ必要性からではない。
 PCと同じネット環境を手にすることができるからだ。

 これまでのケータイは、ケータイ用のサイトしか利用できなかった。
 iPhoneは違う。現行のMacと同じブラウザが入っていて、PCと同じサイトを利用することができるのだ。

 届く予定の原稿が遅れている。その原稿を他の人に転送したい。急ぎの作業をしたあと、緊急の連絡が届いているかもしれない…。
 という具合に、夜や休日に、メールチェックをしたいことが時々ある。
 けど家にはネット環境がない。安くないプロバイダ料を払うほどには利用しないと思うからだ。
 その点iPhoneなら、プロバイダ契約なしでネットにつなげる。ウェブメールを利用して、必要なメールだけチェックし、簡単な添付ファイルなら表示もできるし、別の人に転送することもできる(と思う)。
 そういった、作業進行上の利便性を考えると、ほしいな、と思う。

 ついでにいえば、ワンセグとかお財布ケータイといった、ぼくには過剰と思える機能が省かれているところにも、好感を抱いている。

 問題は、月々の利用料金だ。基本で7280円+通話料。この金額がケータイの利用料金として高いのか安いのかはわからないけど、これまでゼロだった者からすれと少々ツライ。

 毎月7000円以上の料金を払って、作業上のストレスを少しでも軽減させるか。
 これまでもどうにかなっていたのだからとやりすごし、どうしてもの場合は、家でもネットをつなげるようにするか…。
 悩みどころだ。



2008/07/10 富士五湖・西湖でカヌーキャンプ


 かれこれ10年くらい前までは、気の合う仲間たちとあちこちでキャンプをしていた。
 静岡の砂浜、西伊豆の海岸、三浦半島の海岸、御殿場の山奥の河原、富士五湖、奥秩父……。
 ぼくの友人が自転車で日本一周している間に知り合った面々が多く、それだからキャンプ場には拘らなかった。水と食糧の手配をつけて、無人の海岸や河原で酒盛りしたものだ。

 そのうちに、一人また一人と結婚して子どもも生まれ、仕事でも役を担うようになり、徐々に腰が重くなってきた。
 そんな仲間たちと、久しぶりに会いたいな……と友人と話して、何度も通った富士五湖・西湖に招集をかけることとなった。

 そうして迎えた6月28日。天気予報は曇り。
 ぼくと子ども2人、それから友人とその息子は、朝7時ころに現地に到着。朝飯のあとすぐカヌーを組み立てて漕ぎ始める。暑くも寒くもなく、肌をかすめる風が心地よい。水面に漂い、ビールを飲んではぼんやりする至福のひととき。

 うちの息子が飽きてきたころ、キャンプサイトに上陸。そのあたりから、徐々にメンバーが集まってきた。
 名古屋の友人は5時間かけてやってきた。静岡の天竜からは友人と娘2人。埼玉の八潮からは友人夫婦と赤ん坊。千葉の柏からも親子5人。赤ん坊から中学生までの子どもを含めて、都合17人の大所帯。よくもまあ、これだけ集まったものだ。

 昼飯にスパゲティを2kg茹でて、ペペロンチーノ、ツナマヨ、ミートソース(レトルト)の3種類の味付けで食べる。これだけ人数がいると、2kgでも足りないくらい。でも子どもたちは飯もそこそこに、水辺で遊び始める。石切をしたり、小魚を追いかけたり。なぜだか胸まで浸かっているヤツもいる。こういうときは何でもありだ。

 午後はそれぞれカヌーを漕いだり、ビールを飲んでダベったり。名古屋の友人のフネに乗せてもらって2人で漕ぎ出したら、友人のパドルが水没するというアクシデントが発生したり。

 夕方、天竜の友人と八潮の友人が帰る。今度はもっとゆっくり過ごすよ、と約束して。

 晩飯はチャーハンのつもりが、飯炊きに失敗。しょうがないからおかゆにする。
 いつの間にか雲が厚くなり、時折雨がパラつく。タープを張って、その下でおかゆを食べる。

 夜も更けた頃、最後のゲストが到着。地元・御殿場在住のキャンプの達人だ。
 「その人は怖い人だ。大きな声で『こんばんわっ!』ってあいさつしないと、ぶん殴られるぞ」などとホラをいって、子どもらをからかう。子どもらは大声であいさつし、殴られなくて良かったとホッとしていた。

 達人の技により、あっという間に焚き火が燃え上がる。火を囲んでくだらない会話。サトイモ、タマネギ、トウモロコシ、ニンニクをホイルにくるんで放り込み、子どもらにホイル焼きと火の番を任せる。それらを食いながら、大人はビールと焼酎。ときどき子どものマシュマロ焼きを横取り。

 焚き火を囲んでいると、10年ぶりというのが信じられない。あの頃と同じようにバカ話に花を咲かせ、大笑いしている。時折子どもらに話を振って、トンチンカンな受け答えを聞くのは新鮮だった。
 夜中まで酒を飲んで、薪が尽きたところで就寝。

 翌朝、テントを叩く雨の音で目覚める。
 朝っぱらから雨。時折強い風も吹く。回復する様子はまったくなし。
 前夜の残り物と、買い置きのパンなどで適当に朝飯を済ませ、早々に撤収することにする。
 荷物という荷物が雨に濡れ、湿っぽくなっている。ああ面倒くさいなぁ…と思いながら片付けをしても、遅々として進まない。
 それでも11時ころにクルマに積み終え、一本締めをして、三々五々帰途についた。

 1週間後、名古屋の友人からはがきが届いた。「久しぶりに会う人も多く、なつかしく、本当に楽しかった」と書かれていた。
 ぼくも同感だった。



2008/07/05 他人事ではない


 地元でこんな事件が発生した。

(mixi守谷コミュからの転載)**********
■女子中学生が車に連れこまれる事件が発生しました!■
 本日7月3日午前8時ごろ,××××四丁目「せせらぎの小道」付近で,自転車で登校中の女子中学生が,3人乗りの不審車輌に遭遇し,降りてきた2人の男に車に連れ込まれる事件が発生しました。女子中学生は,一旦走り出した車が渋滞で停車したすきに,自力で車から飛び降り自宅へ逃げ帰りましたが,擦り傷等の負傷を負いました。
 被疑者の特徴は,3人のうち2人は30代の痩せ型,内1人は黒のウィンドブレーカーにジーンズ着用。車輌はグリーンのセダンということです。
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 登校児童も多い朝の8時に、住宅地の死角で起きている。
 学区こそ異なるものの、現場は娘が通う中学校のほど近く。
 犯人が通り一本こっち側にいたら、
 我が身に降りかかる事件になっていたかもしれない。

 娘はテニス部の朝練のため、朝7時頃に家を出て行く。
 夕方は後片付けもあって、7時ころの帰宅となる。
 家が近い部員はなく、行きと帰りはいつも1人。

 なるべく人通りの多い道を通れと言ってはいるが、
 不安材料が満載だ。

 急に人口が増えた片田舎の住宅地という土地柄か、
 以前から不審者情報はたびたび聞かれた。
 けど、複数犯行によるこれほど大胆な事件は、はじめて耳にする。
 油断のならない、いやな社会になってものだと、気分が重くなる。


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