■こんな本を読んだ −−2004年7月


◎辺見庸『抵抗論』毎日新聞社(2004年3月刊)
怒れる作家・辺見庸の「抵抗三部作」完結編。前作に続いて怒りが充満しています。これを読んで溜飲を下げるだけじゃいけない、と自戒を込めて。

◎斉藤貴男『「非国民」のすすめ』筑摩書房(2004年4月刊)
静かに怒るジャーナリストの新刊。「国家に支配されたがる人々」の姿が浮き彫りにされています。ぼくは、支配されたくない。

◎歪・鵠『「非国民」手帖』情報センター出版局(2004年4月刊)
前二冊を探しているときに書店でみつけた、『噂の真相』の時評コラム集。1000字に満たない短文ながら、深い視点で切っ先鋭く時事問題を切りまくっています。

◎天木直人『さらば外務省!』講談社(2003年10月刊)
イラク攻撃に反対する意見具申書を政府に送り罷免された、前レバノン大使の告発の著。小泉首相の冷血さや外務省の腐敗が描かれています。ただ、共感できない部分も多々ありました。

◎吉本隆明『「ならずもの国家」異論』光文社(2004年1月刊)
◎藤原帰一『「正しい戦争」は本当にあるのか』ロッキン・オン(2003年12月刊)
◎太田昌国『「拉致」異論』太田出版(2003年7月刊)
◎酒井啓子『イラク 戦争と占領』岩波新書(2004年1月刊)
以上四冊は未読または読みかけ。内容が内容だけに、気が重く、なかなか読み進めません。

◎月刊『DAYS JAPAN』デイズジャパン(2004年3月創刊)
本ではありませんが、ぜひご紹介したいです。社会派フォトジャーナリストの広河隆一氏責任編集のグラフ誌。戦場と紛争地帯の実態が、地に足の着いた写真とレポートで綴られます。戦争遂行国家へと向かう中、もっと世に広めたい雑誌です。


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