07/07/30
 鬼の居ぬ間に

 細君が小鬼2匹(!)を引き連れて帰省中。一人暮らしの週末にせいぜい羽を伸ばそうと、あれこれと企図する。

 土曜日はうちの仕事。玄関前のデッキと外柵の塗装。日差しが強く、熱中症寸前で頭がボーッとなる。日暮れまでには二度塗りが終わるなと踏んでいたが、予報より早く雷、そして通り雨。柵の未塗装部分が濡れてしまう。
 そこが乾かなければ塗料が塗れない。あーあ、しょうがない。明日まわしだ……。

 日曜日は近所の川でカヌー遊びと思っていたけど、午後から天気が不安定というので、あきらめた。
 朝イチで参議院選挙の投票を済ませ、午前中にデッキの塗装を終える。昼前に外出。秋葉原でパソコン(Mac)を見てくる。
 帰途に北千住丸井の本屋で本漁り。文庫4冊、ムック2冊を購入。

 幸田文『崩れ』…この人は言葉の使い方がきれい。高齢なのに山崩れ、崖崩れの現場を訪れるという、その心境も興味深い。
 林丈二『路上探偵事務所』…いわゆる路上観察学の一冊。目の付け所がおもしろそう。
 野田知佑『カヌー犬・ガクの生涯』…ガクが主人公の著作は他にもあるので、ちょっと迷ったが、写真家・星野道夫のエピソードが登場するので買った。2人と1匹がどんなときを過ごしたのか興味津々。
 御木達哉『うつ病の妻と共に』…心の病の実際を知りたい、知っておきたいと思っている。ざっと立ち読みしたら、感情を押さえて出来事の記述に力点を置いているようだったので、購入。
 あとムックは、パソコン系のものと、映画紹介のものを1冊ずつ。

 ふらっと立ち寄った本屋で、気に入った本がこれだけ見つかるのは珍しい。ホクホク気分で帰宅。

 晩酌をしながら、恩田陸『光の帝国 常野物語』を読み終える。シュールな設定ながら、胸に迫るドラマが展開される。伏線の張り方、因果設定も絶妙。ラストの一言も印象的だった。
 先日一気読みした、伊藤たかみ『ミカ・ミカ』もよかった。こちらは青春君たちのハラハラ・ドキドキストーリーだけど、読み終えてしばし放心したのは、『光の帝国』も同じ。
 その前に読み終えた角田光代『あしたはアルプスを歩こう』も、ドタバタな展開に登山に対する考察が混じり、いい味わいだった。

 カヌー遊びこそできなかったが、好きな本を買って、読んで、ついでに夜には昔のプロレスビデオを引っ張り出して見まくった。
 それなりに楽しく過ごせたから、まあいいか。



07/07/27
 ドラマのリアリティ

 数年前のことだけど、ぼんやり見ていたテレビドラマで、オフィスシーンが出てきた。出演者の向こうに並ぶデスクの上には、当時発売されたばかりのiMac G4がずらり。(白く丸っこい本体からバーが伸びて、モニタを支えている機種です)
 いくら流行ものを扱うアパレルメーカーだからといって、全社員がマッキントッシュってことはないだろう。デスクはどれもきれいに片付いているし、リアリティがないドラマだな……と思った。

 細君は別のドラマで、古びたアパートに住んでいる薬師丸ひろ子が、1日の終わりにふきんをすすいで干しているシーンを見て、「現実感があるね」と言っていた。

 とあるコラムでトレンド系のライターが、ドラマの登場人物が乗っているクルマが、世間一般の人が同じ職種・役職だったら乗るだろう車種とマッチしているところに「リアリティを感じる」と書いていた。

 現実/非現実を感じるポイントって、人それぞれに異なるもんだな……と悟ったことを、けさ不意に思い出しました。
 オチも締めもないです。スンマセン。



07/07/07日
 雑木林でキャンプ

 6月16・17日のキャンプのことを、今さらながら書いておきます。

 行った先はつくば市内の雑木林。昨年8月に行ったのと同じ場所です。今回は友人家族と出向きました。

 ここのいいところは、つくば市中心部からそう離れていないのに、実にのどかな里山であること。カッコーやウグイスの鳴き声が響くくらいで、人工的な音は聞こえません。
 他のキャンパーもなく、ただひたすら林の中で、のんべんだらしんとしていられる。これはぼくにとってはヨロコビです。

 子どもらは、古民家の屋根裏に登って探検したり、木登りしたり、イス代わりに置いてある電線コイルで競走したり。
 あとタモ網もって、近くの池でザリガニ獲りもしました。地元の子と友だちになり、穴場を教えてもらって大量捕獲…。立派なマッカチン以外は置いてきてもらいました。

 夜は鍋とうどん。それから焚き火。直売所で朝にかったトウモロコシを皮つきのまま焼いて食べ、ジャガイモやニンニクのホイル焼きはビールのつまみです。
 一匹だけど、ホタルを見ることもできました。(あとで聞いたら、ゲンジボタルやヘイケボタルとは異なりる陸棲のホタルだそう)
 最後まで起きていたぼくは、焚き火の始末をしたあとで1人で木々を見て回り、コクワガタを見つけて虫かごに入れたのでした。

 2日目の昼まで、そんなこんなでダラダラ過ごし、今回は珍しく天気に恵まれたな……と思っていたら、片付けの途中でにわかに曇ってきて、雨粒が落ちてきました。
 やはり我が家のキャンプでは、雨は避けられないようです。

追記)
 この雑木林は、つくば市の再開発計画区域内に入っており、小学校予定地となっています。その測量が始まるため、早ければこの秋から、自由には使えなくなるそうです。
 豊かな里山の自然が失われるのは惜しいと、ここで活動する「雑木林で遊ぶ会」の皆さんは、学校の敷地の一角に「学校林」として林の一部を残すよう、関係機関に働きかけをしています。
 林があり自然観察や散策ができる小学校……いいですね。ぜひ実現してほしいものです。



07/07/02
 草刈りで油断

 週末の土曜日、庭の雑草を鎌で刈っていて、左手人差し指の先っぽを切ってしまう。まったくの油断、不覚。しばらくぶりの切り傷に動揺。
 けっこう血が出てきて、玄関のたたきに何滴かしたたる。傷口まわりを石けんで洗い、しばらく口に加えていたら、出血が止まった。見ると、どうってことのない傷。ワセリン塗って、絆創膏を貼っておけば大丈夫だ。
 ここでハタと気づいた。これじゃキーボードが打てないじゃないか、と。

 パソコン仕事をしており、ショートカットを多用しているから、両の指先はけっこうハードワークをしている。たった1本とはいえ、そこが傷つき打鍵できないとなると、能率ダウンは避けられない。
 よりによって週明けから作業が佳境に入り、12時間労働が続く見込み。こりゃまずいことになった…と頭を抱える。

 けど、そんな心配は杞憂に終わる。日曜日の夜には傷口も固まり、痛みもほとんどなくなった。いくらか不安はあるものの、今朝もこうして日記を打っている。
 週末で2日間の治癒期間?があってよかった。さあ、仕事仕事。



07/06/22
 旧友たちと飲む

 高校や専門学校で知り合い、その後ミニコミづくりで深くつきあった仲間たちと、しばらくぶりに飲む。

 この面々とさんざん飲んだのは20代前半のころ。有楽町のガード下の飲み屋に集い、焼酎を割らずにロックで飲んで、大酔っぱらいするのが定番だった。
 10人くらいで飲んで終電をなくし、数寄屋橋交差点脇の広場で明け方まで缶蹴りしたこともあった。

 当時と同じガード下の店で、当時と同じ喧噪のなかで、あのころとあまり変わらない馬鹿話やら、堂々巡りの議論をしていると、それから20年も時間が経っているのが嘘のよう。
 店の雰囲気も、それぞれの顔つきも、ほとんど変わっていない。髪が薄くなっているヤツがいるのを除けば……。

 このところ、ネットのオフ会やらご近所さんの集まりやらで、面識の乏しい人との飲み会が続いていた。気を遣い、楽しむ余裕がない飲み会はラクじゃない。
 昨晩はすっかりリラックスして、だらだらと時を過ごせて、とても楽しかった。こういう仲間を大事にしたい。



07/06/15
 ドリームジャンボが当たれば

 ちょっと時間ができたので、リニューアルオープンしたTSUTAYAに行く。

 まず忘れないうちに、CDコーナーで、気になっているブギウビピアノデュオのレ・フレールを探す。オリジナル曲集の「Piano Breaker」と、アニメソングのアレンジカバー集「ANIME DE QUATRE-MAINS」を試聴し、耳になじみのある曲が収録されている「ANIME DE…」を選ぶ。
 試聴中に、Dorlis(ドーリス)のニューアルバム「swinigin' street 3」が目に入り試聴。SOFFet(ソッフェ)とのコラボ「ワクワクぬけがけ大作戦」ほか、ノリノリの曲が盛りだくさん。う〜ん欲しい。でも3000円の衝動買いはちとキツイ。今日は断念。
 LOVE PSYCHEDELICO(ラブサイケデリコ)のニューアルバムを探す。見あたらないので端末で調べたら、発売はまだ先だった。今日の出費が減ったと、ホッとするやら悔しいやら。
 中古コーナーでCoco d'Or(ココドール)の「Coco d'Or 2」を探すが、やはりナシ。これも新盤を買うしかないか…。次の機会だ。
 代わりというわけじゃないが、東京事変「教育」が1180円に下がっていたので、手にする。計2枚、4225円の買い物。

 続いて古本コーナーへ。あだち充「冒険少年」、石塚真一「岳」の1、2巻と、コミック3冊を手にする。どれもいずれ古本となって出回るだろうと待っていたもの。前者が400円、後者が各300円と、予想よりちと高め。まぁ状態がいいから目をつぶろう。
 つい最近、新刊で買ったばかりの恩田陸「ネバーランド」の文庫が、150円で置いてあった。悔しいが、しょうがない。もちろん買わない。
 最後に新刊コーナーをぐるっと回る。昨日も秋葉原の本屋を覗いたばかりで、新しい発見はない。
 ただ原田正治「弟を殺した彼と、僕。」が目に入る。弟を殺された著者が、死刑囚となった犯人と面会を重ね、許す気持ちになったという内容。読みたい。でも財布の中身が心許ない。覚えておく。いずれ買うこともあるだろう。
 で、ユーズドコミック3冊で1000円の買い物。

 思いつきでふらっと行った店で5000円の買い物。ぼくにとっては大出費で、なかには待ちに待って買ったものもある。
 ドリームジャンボが高額当選していれば、dorlisもCoco d'Orも原田正治も即購入だ。「冒険少年」だって待たなかった。でも今回も、末当が2枚、600円だけ。これじゃ元手になりゃしない……。


07/05/21 ちょっとはオシャレを?

 娘や息子の同級生の親御さんもご近所さんも、ぼくら夫婦より世代が若い。息子(幼稚園)の親御さんともなると、まだ20歳代の若夫婦もかなりいます。みんな着ているものも相応に若々しく、しゃれています。
 そういう中に入らざるを得ない40歳。これまで着る者にあまり頓着してなかったけど、少しはしゃれっ気を出さないと、必要以上に老け込んでしまうなと、プレッシャーを感じつつあるこのごろです。

 先日、初めてローライズのGパンを買いました。股上の浅さにまだ馴染めませんが、下腹のせり出しが目立たないことが気に入っています。ただの流行りでなく、そういう見た目効果もあるんだと、履いてみて納得。
 流行なんて、ケッ、という気持ちが強かったけど、曇り眼鏡で見るのはやめようと、思い始めています。


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